essay「詩うつつ」

会社の広報から 社内報向けのエッセイを依頼された…

昔から「作文」というものは苦手だったが、いい機会なので書いてみた。
1200字程度で…という依頼どおり、長い文章になったけれど。
しかし、生意気な事を書いてる気もする…しかも、社内報向けの口調だな〜笑

ま、あくまでも自分のウタに対する気持ちだから…いっか。

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essay「詩うつつ」

詩うつつ   reeka

「どうやって曲を作るんですか?」よくそんな質問をされる。私の場合、詩と曲は同時進行だ。
ひとつの短いフレーズとメロディからイメージが膨らんで行き、物語が出来上がる。そんな感じだろうか。曲を作る時は必ず目の前に映像が浮かぶ。
しかし、感性とか想像力だけでは曲として作り上げるのは難しい。
曲作りは意外と「作業」が多い。そう、地味なのだ。

音楽に関わり始めたのが、いつの頃か記憶は曖昧だが多分、自分でも気付かぬうちに何かに押し流されて今に至るのだろう。
私の音楽ライフに関して言えば、何かに流されるのは、そう悪くもないな‥と思っている。全ての出会いや出来事に導かれ、今それに感謝しているからだ。

数年前からやっと本当にやりたいと思う自分のスタイルで音楽が出来るようになってきた。
日々、感じ、想う事を詩にしてギター一本で弾き語る。
どちらかというと「歌う」のではなく「語る」のだ。
私にとって曲を作り歌うこととは多分、「癒し」だ。日々感じ、想い、考える事の全てを人に話すのは難しい。しかし「うた」にすると、すんなり声に出せるし聞いてもらえる(かもしれない)。

では、その想いをどうやって「うた」にするか。「幸せだ」という言葉を明るいメロディに乗せたら本当に「幸せ」だと感じる?
essay「詩うつつ」悲しいメロディに乗せたら?「悲しい」という言葉を悲しいメロディに乗せたら「悲しい」と感じる?
明るいメロディではもっと「切ない」感じがして来ることもある。
言葉とメロディとコード進行のバランスは、その曲をどうにでも変えてしまう。

文字としての言葉だけでは表せない微妙な感情が「うた」には込められているのだ。だから、「生きた言葉」になるまで何度も何度も試してみる。しっくりくるまで探し続ける。

言葉が持つ本来の響きがメロディと絡み合って感情を持った時、自然に耳と心に染み込んでくる「うた」になるのだ。
口で言うのは簡単だが実際は、なかなか上手くいかないのだけど(笑)。

もちろん、ほぼ即興に近く出来る曲もある。すごくシンプルな曲はそうだ。
シンプルでも心から溢れ出てくる曲は、もうその時点で私にとっては名曲だ。偽りも飾り気もない正直な「うた」だからだ。
だから苦労して作った曲より、こんな曲の方が意外とウケが良かったりする(笑)。
共感してもらえるのだ。

曲作りやギター演奏の助けになると思い、一年半ほど「音楽理論」を学んだ。
音楽とはなんと奥深く、面白いものだ! まるでサスペンス映画の真相が明らかになっていくように、音の仕組みが解き明かされてゆくのだ。
しかし使い方はデリケート。すぐに曲作りに活かせるものでもない。
それ以上に「理論尽くめ」の「うた」はつまらない。
私の曲には隠し味程度がちょうどいいのかも。

一見、華やかに見えるライブだが常に悩みは付き纏う。
何のために続けるのか?

分からないが、抑えきれないのだ。

essay「詩うつつ」


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