reeka 　〜 はな　うた　うつつ 〜

今日は、朝からお絵描きばかり…
自分のウィークポイントを公表すると、案外、開き直れる…ことに気付いてしまった…笑
あのあと、お絵描きが止まらず…こんなんなりました…
幼稚園児の絵だと思いつつ、ご覧下さい…笑


「ねぇねぇ、青リンゴちゃん。　あたしね、ゆうべ森の中で、スッゴイの見つけちゃった。」
「えっ？　スッゴイのって、なぁに？　赤リンゴちゃん…夕べって、夜中にあの森に行ったの？　怖くなかった？」
「ううん。ぜんぜん平気だったよ！　　なんかね、お月さまがとっても明るくってね、こっそり出掛けるとこお母さんに見つからないかドキドキしちゃった。」
「うわ〜っ。赤リンゴちゃん、凄いね。　で？　それで、それで、いったい何を見つけたの？　早く教えてよ〜」
「あは。ごめんごめん。　あのね。実は、昨日の夕方にね…聞いちゃったの。」

「何を？　ねぇ〜早く〜」
「うん。　ナシ君とブドウ君がさ〜話してたんだけど…」
「うん。うん。」
「満月の夜、月の森の奥に行くと…キラキラの実が揺れてね…風が吹いたとたんに…　…　…」
「風が吹いたとたんに？　　何？　どうなるの？」
「ナシ君とブドウ君の話はそこで終わっちゃったの…　　もう、私、気になって気になってしょうがなくってね。」
「しょうがなくって？　それで、夕べ赤リンゴちゃん、自分一人で月の森に行ったわけ？　危ないよ〜」
「そうよね…今、考えるとちょっと怖いよね。　でもね。　すっごく楽しかったの。」
「だからだから〜　もう、じらさないでよ〜」
「夕べは満月だったでしょ。　月の森も結構、明るくてさ、歩いてると…　コラ、赤リンゴ！　こんな遅くに森へ来ちゃダメよ！　とか、森の木の爺ちゃんとか切り株のオジさんとか、どんぐり池の魚さんに怒られちゃって…ごめんなさい〜って走りながらどんどん森の奥に入ったの」
「うわ〜、森の木のお爺さんにも見つかっちゃったんだ…後でお母さんに怒られるよ。きっと。」
「うん。さっき、ゲンコツもらっちゃった…。　それよりさ〜、そのつづき…　　今まで行ったことないくらい森の奥に入ってみたの。　そしたらね…急に回りの木が無くなって…広い原っぱに出たの。　小さなお花が、たくさん咲いててキレイだったんだよ。　そしたらさ、雲が流れてお月さまが、ぱぁ〜っと明るく原っぱを照らしたの。」

「へ〜っ。　森の奥はお花畑だったんだ〜。スッゴイの見つけたんだね〜いいな〜！　　ん？　でも　キラキラがどう…とかって言ってなかった？」
「そうそう、今、いいトコだったのに…　黙って聞いててね！　　お月さまが原っぱを照らしたらさ〜　お花の葉っぱの下にさ、　キラキラした小さな実がいっぱいぶらさがってたの。　もう、すっごくキラキラして、金色の宝石みたいなのが、い〜っぱいだよ！」

「へ〜っ！　それでそれで？　　あ、ゴメン。　静かに聞いてるね…」
「うん。　でね。　しばらく見とれてたら…急に強い風が吹いた…と思ったらさ…　　そのキラキラの実が割れて、おおきなチョウチョがい〜っぱい！　ひらひら飛び出したの…あたり一面、ゆっくりゆっくり、ひらひらひらひら…　白と黒の大きな羽でね、　と〜ってもキレイだったの」
「うわ〜！　キラキラの実の中から〜？　いっぱい…って、と〜ってもいっぱい？　キレイだった〜？」
「もうね…しばらく、魅とれちゃった…　でもさ…だんだん、チョウチョもどっかに飛んで行ってしまって…　ちょっと怖くなっちゃたから、また走って帰って来ちゃったの。」

「ね。　赤リンゴちゃん。今度の満月の夜、私も月の森に一緒に連れてってくれる？」
「大丈夫？　青リンゴちゃん、見つかったらお母さんからゲンコツだよ…」
「へっちゃらだよ〜！ゲンコツくらい。ふふ。　楽しみだな〜」
「OK〜分かった。　じゃ、この話、誰にも喋っちゃダメだよ。ナシ君とブドウ君にもね。　い〜い？　誰にもだよ…　ふふ。」