サヨナライツカ

会社の後輩に
「もう、この小説ボロボロですよ…泣きまくりです」と言われ
「貸しますから読んで下さい」と単行本を半ば強引に渡され一週間。

今日、読んでみました。
うん。
前半の官能小説っぽい内容から打って変わって最後は泣かせます…
しかし…悲しい内容はキライだ!っちゅうねん…って言ったのに〜
切な過ぎるよこれは。

人生の中では、常に何かを選択しながら生きてるけれど
それが小さい選択のようで、実はその選択がその後の人生をも左右してるってこと
あるよね。
小さい後悔も大きい後悔も。

でも後悔の上に築かれた大事なものもあって。
そのどちらをも天秤にかけながら日々、選択し続けているんだよね。
恋愛だけじゃなくね。何事においても。

全てが完璧で、正しくて、誰もが幸せで、満足で…
そういう選択があればいいのだろうけど。

たいていの場合、そんな簡単な選択などないものだしね。
だから悩み、傷つき、傷つけ、善人となり、悪人となり
そんなことを繰り返すのか。

死ぬ間際に
自分が下してきたその選択をどう思えるのだろう。
ちょっとだけ笑って、「まぁまぁじゃない?」と言えたらいいか。
でも死ぬ間際には、傍で誰かに「良い選択だったよ」と言ってもらえたらなお良いかもね。

長い道のり
そんなようで、実はあっと言う間なのかもしれない。
さて、どうする。

*************************

表紙をめくると最初に出て来る詩…この小説を象徴しています…


サヨナライツカ

いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切る事の無い友人の一人だと思うほうがよい
愛に怯える前に、傘を狩っておく必要がある

どんなに愛されても幸福を信じ過ぎてはならない
どんなに愛しても決して愛し過ぎてはならない
愛なんか季節のようなもの

ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ

サヨナライツカ

永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる

人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトにわかれる

私はきっと愛したことをおもい出す


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この記事へのコメント
中山美穂さん主演で映画化もされましたよね。そちらも是非!
僕の感想はあえて言いません(笑)
Posted by hosomichi at 2011年05月15日 06:29
>hosomitiさん
映画も話題でしたよね。
本を貸してくれた後輩は小説のイメージを残したいから映画は見ないと言ってたけれど…
それもそうだね〜と思ったり(笑)
私の感想はね…最後ら辺まで、「???」っていう感じだった。
今イチ納得できないというか…二人の行動や感情を美化してるような言い訳してるような感じがしっくりこなかったんですよね。
でも、最後は「切なさ」で締められてしまい…なんだかやり場のない気持ちで終わってしまった…そんな感じかな〜笑
Posted by reeka at 2011年05月15日 14:28
 
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